開館60周年記念展 潮聲閣コレクションの逸品 第一部 書画と茶道具

 耕三寺博物館は潮聲山耕三寺の付属博物館として昭和二十八年三月十四日に開館し、今年で開館六十周年を迎えました。この間に当館が有するに至った館蔵品は約三千点を数えますが、その中核を成すのは耕三寺の初代住職耕三寺耕三が蒐集した美術品(潮聲閣コレクション)です。
 そこで当館では、還暦の年に当たる今年、原点を見つめ直す意味も込め、潮聲閣コレクションから特に優れた品を選び、ご紹介させていただきます。
 なおこの度の第一部では、名物茶入や高麗茶碗、利休や織部作の茶杓など、由緒ある茶道具とともに、宸翰御懐紙・御消息や禅語の一行書など、茶掛に用いられてきた書画を展示しております。また、耕三に茶道具蒐集のきっかけを与えた古儀茶道藪内流にまつわる品々もご覧いただけます。
 この機会に、「茶道」をキーワードとして選び出した逸品をご鑑賞いただければ幸いです。そして、秋に開催する『第二部 信仰の世界』にもご期待いただければ尚幸いです。

書画と茶道具
品名銘など指定年代 
竹一重切花入 藪内剣仲作  江戸時代初期(17世紀) 
竹茶杓 藪内剣仲作 共筒  江戸時代初期(17世紀) 
竹茶杓 藪内真翁作 共筒  江戸時代前期(17世紀) 
竹茶杓 藪内真翁作 共筒  江戸時代前期(17世紀) 
消息 藪内剣翁筆  江戸時代前期(17世紀) 
竹茶杓 藪内剣翁作 共筒孫の手 江戸時代前期(17世紀) 
竹尺八花入 藪内剣溪作面影 江戸時代前期(17世紀) 
竹茶杓 藪内剣溪作(筒 村岡紹佐作)  江戸時代前期(17世紀) 
画讃 藪内竹心筆女郎花 江戸時代中期(18世紀) 
竹一重切花入 藪内竹心作なためが作 江戸時代中期(18世紀) 
楽焼茶碗 藪内竹心作牡丹花 江戸時代中期(18世紀) 
画讃 藪内竹陰筆月兎 江戸時代中期(18世紀) 
太鼓胴水指 藪内竹陰作  江戸時代中期(18世紀) 
楽焼茶入 藪内竹陰作くち葉 江戸時代中期(18世紀) 
一行書 藪内竹翁筆萬歳緑毛亀 江戸時代後期(19世紀) 
楽焼香合 藪内竹翁作寿老 江戸時代後期(19世紀) 
楽焼茶碗 藪内竹翁作アラ楽写し 江戸時代後期(19世紀) 
消息 千利休筆  桃山時代(16世紀) 
古伊賀擂座花入  桃山時代(16世紀) 
古銅そろり花入  江戸時代前期(17世紀) 
青磁花鳥文花入  中国・明時代(16世紀) 
消息 豊臣秀吉筆  桃山時代(16世紀) 
青磁分銅香合  中国・明時代(16世紀) 
瑠璃祥瑞雀香合  中国・明時代(16世紀) 
堆朱居布袋香合  中国・明時代(16世紀) 
芦屋松梅文平釜  室町時代後期(16世紀) 
消息 針屋宗春筆  桃山時代(16世紀) 
古染付葡萄棚水指  中国・明時代(16世紀) 
萬暦赤絵八角水指  中国・明時代(16世紀) 
宗旦信楽水指  江戸時代前期(17世紀) 
御懐紙 後西天皇宸翰  江戸時代前期(17世紀) 
名物 唐物大海茶入八島 中国・元時代(13世紀) 
名物 瀬戸肩衝茶入村上肩衝 室町時代後期(16世紀) 
真塗中棗利休在判 桃山時代(16世紀) 
一行書 沢庵宗彭筆南無阿弥陀佛 江戸時代前期(17世紀) 
瀬戸春慶肩衝茶入夏山 室町〜桃山時代(16世紀) 
古備前平茶入猿か島 桃山時代(16世紀) 
偈文 天祐紹杲筆  江戸時代前期(17世紀) 
井戸茶碗  朝鮮・李朝時代中期(17世紀) 
御本半使茶碗下萌 朝鮮・李朝時代中期(17世紀) 
そばかす井戸茶碗  朝鮮・李朝時代中期(17世紀) 
一行書 玉舟宗?筆萬年松在祝融峯 江戸時代前期(17世紀) 
萩井戸茶碗萩の井 江戸時代前期(17世紀) 
奥高麗茶碗  桃山時代(16世紀) 
瀬戸黒茶碗  桃山時代(16世紀) 
一行書 翠巌宗珉筆天上天下唯我独尊 江戸時代前期(17世紀) 
竹茶杓 古田織部作(筒 清隠斎常通作)  桃山時代(16世紀) 
竹茶杓 千利休作 共筒面影 桃山時代(16世紀) 
竹茶杓 後西天皇御作  江戸時代前期(17世紀) 
墨跡 夢想疎石筆愚人自縛 南北朝時代(14世紀) 
青磁龍文大皿  中国・南宋時代(13世紀) 
御消息 後光厳天皇宸翰 重美南北朝時代(14世紀)
消息 津守国冬筆 重美正和元(1312)年
青磁袴腰香炉  中国・南宋時代(13世紀) 
御消息 正親町天皇宸翰 重文桃山時代(16世紀)
御消息 陽光院御筆 重文天正十二(1584)年ヵ
青磁太鼓胴香炉  中国・南宋時代(13世紀) 
佐竹本三十六歌仙断簡 紀貫之 重文鎌倉時代(13世紀)
二十巻本類聚歌合断簡 貫之家歌合 重文平安時代後期(12世紀)
★は3月14日から4月21日までの期間のみ、☆は4月22日から5月26日までの期間のみ展示いたします。
佐竹本三十六歌仙断簡 紀貫之