百鬼夜行図と近世の屏風

 本展は百鬼夜行図帖や近世(江戸時代)に描かれた屏風を展示しており、お子様にもお楽しみいただきやすい内容になっているかと思います。
 さて、百鬼夜行図とは道具・動物の物の怪、それに鬼・魑魅魍魎などを描いた絵のことで、絵巻物が多く伝わっていますが、当館所蔵品のようにつづら折りの帖面状になっているものもあります。「百鬼」と聞けば怖いイメージが湧いてくるかもしれませんが、実際に見てみると、頭に鍋のふたをのせて走る赤鬼、後ろを振り向いてハッとした表情の蛙など、数百年前の人々の豊かな想像力とユーモアに満ち溢れています。
 一方の近世屏風に目を移すと、金箔をふんだんに使用した豪華な金地がまず目を引きますが、大きく湾曲した枝ぶりとシャープに表現された鷹が美しい松梅鷹図屏風や、緻密な線で描かれた無数の軍勢が躍動する源平合戦図屏風、さらに江戸時代初期の京都の景観・風俗を描いた洛中洛外図屏風など、屏風毎に違った趣を感じさせてくれます。
 最後になりましたが、ここまでにご紹介した品々のほかにも、五徳や経巻・鰐口など、百鬼夜行図に描かれた道具類や、瀬戸田小学校の昨年度の6年生が描いた現代版百鬼夜行図も展示していますので、併せてご鑑賞いただければ幸いです。

2013年度夏季企画展 百鬼夜行図 と 近世の屏風  展示目録
 1階部
品名形状指定時代
梵鐘銅造重要美術品室町時代
釈迦如来立像木造重要文化財平安時代
浄土曼陀羅刻出龕木造截金重要文化財平安時代
宝冠阿弥陀如来坐像木造漆箔重要文化財鎌倉時代
阿弥陀如来立像木造漆箔重要美術品鎌倉時代
阿弥陀如来立像木造截金彩色重要文化財鎌倉時代
阿弥陀如来立像木造漆箔 鎌倉時代後期
地蔵菩薩立像木造彩色 鎌倉時代
増長天立像木造 平安時代
持国天立像木造 平安時代
阿弥陀三尊像木造漆箔 鎌倉末期~南北朝時代
狛犬木造 鎌倉時代
 2階部  夏季企画展 百鬼夜行図と近世の屏風
品名形状作者時代
百鬼夜行図帖紙本着色雲山 筆寛政十二年(1800)
特別展示 平成24年度瀬戸田小学校6年生制作 現代版百鬼夜行図
雪堂鬼画紙本着色 大正~昭和
百鬼夜行図に描かれた道具たち
  海獣葡萄鏡青銅製 中国・唐時代(8世紀)
  五徳鉄製  
  鰐口銅製 元暦元年(1184)
  阿含正行経紺地金泥重要美術品文治元年(1185)
  龍頭幡頭銅製鍍金重要美術品鎌倉時代(13世紀)
  錫杖頭銅製重要美術品永正七年(1510)
  鏧子銅製  
松梅鷹図屏風紙本金地着色曽我二直庵 筆江戸時代前期(17世紀)
源平合戦図屏風紙本金地着色 江戸時代前期(17世紀)
洛中洛外図図屏風紙本金地着色 江戸時代前期(17世紀)
六歌仙図屏風紙本金地着色 江戸時代前期~中期